改めて「空間」を問い直す。

「正解がコモディティ化する時代」

時代を鋭く斬る論客、山口周さんは、自著「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」(2017/光文社)で今の時代をこんなふう切り取っています。

『ものすごいスピードで情報技術が進化し、すでに制度やルールが現実に追い付かない時代。
一方で、これまでは正しいとされてきた客観視による科学的な「正解」は、比較的簡単に導き出せるようになり、どこをみても同じ「正解」があふれている…。
こんな、何を信じていいかわからない時代だからこそ、最後のよりどころは自分の感性=美意識になるのだ。』
と山口氏。

“自分が正しいと思うもの、美しいと思うものをしっかりと認識することこそが、
「正解」の溢れる時代を生き抜くためのキーになる。”

とても共感できるお話です。

 

鎌倉生活総研が応援をしている宿坊再生プロジェクトが飛騨高山で動いています。廃寺になってしまいそうだったお寺に、新しい想いやアイデアを吹き込んで、現代を生きる私たちにあった新しいお寺空間の在り方を問う実践的なプロジェクト。高山という場所がらもあり、9割以上をインバウンド外国人が利用するユニークな宿坊です。

自分の感性に問いかけるには、自分の身体をフル活用することが必要であることを、ここを訪れるたびに、お寺の空間は教えてくれます。その空間に入り、そこにある空気を体感することで、何事にも代え難い「直球のメッセージ」が体内に送り込まれてくる気がします。

これこそが、「空間」のもつ力。

これからの時代を切り開くために、「空間」と「人」の関係をとらえなおすことも
一つの大きな手段かもしれませんね。

 

 

 

 

鎌倉生活総合研究所 専務理事 鈴木雅晴

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