「しあわせホテル」をつくろう!
もう、足掛け4年になりますが、鎌倉生活総研が暖め続けてきた プロジェクトが徐々に形になり始めています。
それが「しあわせホテル」プロジェクト。 まずは、瀬戸内海に面する、静かな港町にある古い公共施設跡を舞台に 大人がまじめに(でも、楽しくね!)「しあわせ」について 考えたり、アクションを起こしたりする、先例を見ない 実験の場をつくろうという試みです。 いろいろな方々のご縁や力をお借りして、なんだかとても 面白そうなことになってきました。
現在は慶応大学SDM (システムデザイン・マネジメント研究科)で「幸福学」と 「対話」を科学的に研究する中村カズさんと一緒にプロジェクト が進んでいます。 「しあわせを科学する」という、有史以来の壮大なテーマを 現代の手法で科学の眼で解明しようする彼らの研究スタンスに とても魅かれてしまいます。
「しあわせ」について考えるって はじめはちょっと身構える人も多いですが、 少し冷静に考えると理解していただける方も多く 反対する人はまずいないのがこのプロジェクトのいいところ。 いろいろな興味や切り口から、いろいろな方々がポジティブに 参加してくれてます。 分析によると、「しあわせ」はアクション(行動・行為)を 伴わないと実現できない、とのこと。 とても興味深い話です。 人は受け取ってばかりでは、 一時の気持ちの高揚(英語で「Happiness」)は 得られても、決して長続しません。 (何をもらうかにもよるのですが) 何かをきっかけに、よい気持ちになったら、 次は自ら行動して、よりよい環境をつくることで、 よい気持ちがさらに長続きする。 いつまでもつづく、よい気持ちの無限ループ。 これが「しあわせ」(英語で「Well-Being」)という状態。 しあわせホテルはそんなWell-Beingのいいサイクルが産まれる まさに行動が起きる場になれればと思っています。 まだいくつかのハードルがありますが、 最初のプロジェクトの実現の可否が11月に決定されます。 果たしてどんな結果になるか…乞うご期待です。
最後に小ネタをもう一つ。 これまた研究の結果によりますと、 人生で最も幸福度が高い年代はなんと90歳代! というデータも出はじめているようです。 いろいろな要件が絡んでいる可能性はありますが、 高齢になればなるほど、しあわせを感じている度合が 高いようです。 年齢とともに、しあわせも右肩上がり!!(尻上がり!!) こんな結果が広く世界に知られることになったら 高齢化の進む日本も捨てたもんじゃなくなるかも!(笑)。
一般社団法人鎌倉生活総合研究所専務理事 鈴木雅晴